Movie雑記🎥👀✨ 古き良き時代のオススメ名画
こんにちは🎵 aikokuken-ryuji🐶です。
3月に入って、なんだか急に暖かくなりましたね😌
例年感じる事なのですが、寒い時期から暖かい時候に移り変わる時って、「今までの寒さは一体どこいったの?」って本当不思議な気持ちになります。
このぶんじゃ、今月末か来月の上旬あたりには桜🌸が咲き始めるんじゃないでしょうか?w
ネットで調べたところ、今年の靖國神社の桜の開花、及び満開の予想された日にちは以下の通りです。
靖國神社の桜は、東京の桜が咲く目安として認識されていますよね。(*^^*)
これは標本木と言って、日本各地に点在しています。
東京の場合の桜の標本木は、靖國神社に植えられている桜の木🌸 というわけです。
⬇⬇【桜の開花予想と標本木について】NAVERまとめさんから。
春になると、『春眠、暁をおぼえず』という言葉にもあるように、陽気に惑わされなかなか頭がスッキリしなくなると思われますが、一年の始まり、新学期に相当する季節なのでしっかり意識を芽生えさせ、スタートダッシュで躓かないよう心して臨めるよう、頑張っていきたいですね!!\(^o^)/
さて、今回のブログは、少し肩の力を抜いて、政治や時事ぬきで趣味の分野を中心としたブログにしたいと思います。
ヒラマサ(平昌w)五輪もようやく終わり、僕は全然見ていなかったですが、羽生結弦選手の日本人らしい心意気と、終盤の女子カーリングを見ていた方々は注目されたと思います。
僕も羽生結弦選手の話は、人伝に聴いて、自分の足とスケートリンクに手を差し伸べ、感謝をするといった行為に心打たれました。
さすが、日本人選手は違うなと。🎌🎌✨✨
何事にも感謝の心を忘れない 誰よりも日本人らしい羽生結弦選手は本当に素晴らしい方ですね。(*^▽^*)
ヒラマサの事はこのくらいにしといて、、では、ブログにうつりたいと思います。
最近、僕が見た映画の話になるのですが、この作品はまず『古き良き時代』を前提において見ないと、たぶん「ありえへんやろ💦」とか「まるで漫画やん💦」という感想が先立ってしまうと思うのです。
実際、本当に映画産業の場が、完璧商業的な位置にあったわけではなく、映画というものがまだ人々に夢を与えるための娯楽の一部として興行されていた時代の作品なので。
今回、ご紹介させていただく映画は、1934年のアメリカ映画『或る夜の出来事 it Happened One Night』です。
原作は、『夜行バス(原題:Night Bus)』という名の小説で、当時の売れっ子であった作家サミュエル・ホプキンス・アダムズが、雑誌コスモポリタン8月号に載せていたのを、コロンビア・ピクチャーズが500ドルで映画化権を取得し、『一日だけの淑女』(1933年)『我が家の楽園』(1938年)を手掛けたフランク・キャプラ監督が映画化。
見事、アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞、そして監督賞の5冠を受賞しました。
この記録は、1975年の『カッコーの巣の上で』で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞と主要5部門を独占するまで、41年間保持し続けました。
これは『或る夜の出来事』がそれだけ優れた作品であり、41年もの間、その快挙を超える作品が現れなかった事を物語っています。
『或る夜の出来事』と『カッコーの巣の上で』はジャンル的にはまったく違う分野にあり(前者はコメディ、後者は社会派の問題作)ますが、僕は両方とも観た事があって、どちらもやはりそれだけの賞を得るだけの事はあると首肯させられました。
カッコーの巣の上で One flew over the cuckoo's nest 1975 - YouTube
上記に予告編を載せておきましたので、ご覧になっていない方は、是非観てみて下さいね(*^^*)
『カッコーの巣の上で』は、精神病院を舞台に、人間の自由と尊厳を扱った問題作ですが、その論点はヒューマニズムにあります。
これからご紹介する『或る夜の出来事』も、一種のヒューマニズムが、随所に散りばめられた洗練されたコメディのかたちはとっているけれども、やはりそこはフランク・キャプラという監督の掲げる作風=(1930年代はまだ大恐慌の傷跡が大きく、暗い世相の最中、楽天主義、アメリカン・ドリーム、ユーモア、ヒューマニズムをふんだんに取り入れた)キャプラスクという名の1930年代を代表するゆえんたるものがあるものと思われます。
さて、僕がこの作品を好きな理由は、単純に愉快で面白い に行き着くのですが、コメディというジャンルをもっと細分化すれば、ロードムービー、または身分違いの恋、またはハッピーエンド・コメディといくつもの要素が出てきます。(以下、ネタバレ注意❗💦)
まず、世間的にはプレイボーイと名高いパイロットとの結婚を頑として譲らない令嬢の娘(クローデット・コルベール扮するエリー)と、娘の婚約者を虫が好かないとの理由で結婚に反対する父親との意見の相違の果てに、令嬢は父親のもとを離れ、単身婚約者のいるニューヨークに行こうと夜行バスで父の雇った探偵の追跡を掻い潜ろうとします。
偶然、同じバスに乗り合わせる事となるスクープ記者(クラーク・ゲイブル演じるピーター・ウォーン)は、公衆電話口でボスである編集長と口論になり、とりあえず本社のあるニューヨークに向かおうとバスに乗り込み、エリーと出会う事から始まります。
ピーターは、エリーを単なる小娘と見なして、何かと気にかけますが、エリーは自分がお忍びでバスに乗っていることをバラされたくないのか、たえず邪険にします。(この二人の掛け合いが面白い😂)
普通なら、一期一会ですぐに別れる二人ですが、何故か二人はその後も同じバスに乗り、旅を共にします。
と言うのも、ピーターが朝刊を見て、この娘がミス・アンドリュースだと確信を持ち、この令嬢の逃避行を記事にしようと目論んだからです。
この辺の設定が、まさにスクリューボール・コメディ(主に1930年代から1940年代にかけてアメリカで流行したロマンティック・コメディ映画群を指し、その特徴は、常識外れで風変わりな男女が喧嘩をしながら恋に落ちるというストーリーにある(スクリューボールとは野球における変化球の一種のひねり球で、転じて奇人・変人の意味を持つ)の流行の一端と言えるわけですね。
ですが、同時に都会的な洗練された魅力も感じさせる事からソフィスティケーテッド・コメディ(都会派コメディ)とも言えますね。
⬆バス車内でのひとコマ。ピーターの隣に座るのが嫌で、違う男(ロスコー・アーバックル演じるオスカー・シェプリー。この俳優、ハワード・ホークス監督の『ヒズ・ガール・フライデー』(1940年)でも記者役で出演していますね)の隣に座ったはいいが、その男がかなりのお喋りで口説き屋だったのに業を煮やし、ピーターが一言渇を入れるシーン。
そして、二人の夜行バス珍道中は一旦中断され、とあるモーテルに部屋をとります。
このシーンで、映画の重要な小道具が登場します。
そう、二人のベッドとベッドを仕切る分厚い毛布......通称『ジェリコの壁』です。
個人のプライバシーを尊重すると明言するピーターが、かけるものですが、これも普通ならこんな毛布かけませんよねw
あわよくば、気づかれぬように夜這い...(あっ、失敬💦)するのが男の野生の心理wwなのですが、やはりここは映画的な演出だなと感じるとともに、古き良き時代=男が男、女が女であった時代 を感じさせる粋な演出ですよね。
ピーターの話だと、ヨシュアのラッパでジェリコの壁は崩れるという事ですが、ピーターはラッパを持っていないとおどけた調子で言った後、さらに下心の無い証拠にパジャマを貸してあげたりしますが、まだ就寝に入らないエリーを前に、「男性の就寝準備を見せてやる」と衣類を脱ぎ始めます。
ここで裏話ですが、このシーンを観た当時の女性たちはクラーク・ゲイブルの胸毛も鮮やかな裸に男性的魅力を感じ、色めきたったのを見た世の男性たちは、我も我もと素肌の上にじかにワイシャツを着るようになったといいます。
おかげで男性用肌着の売れ行きが、激減しアメリカではなんと前年比の50%も落ちるという数字が出たそうです。
ゲイブルは所属していたMGM社の専属スター俳優だったのもあり、スターの影響力は絶大なんだなぁと思いました。
そんなこんなで二人の珍道中は続くのですが、エリーのお嬢様ぶりにだんだんと手を焼くようになってきたピーターは、彼女に苛立ちをおぼえながらも無意識のうちにエリーを好きになってゆきます。
エリーも、ピーターの命令口調な態度や、素っ気ない素振りに不満をおぼえつつ、彼に対して想いを寄せるようになってゆきます。
しかし、お互い素直な気持ちで接する事ができず、ピーターは記事、エリーは婚約者への思いが胸に残っているため、ぶつかり合いながらも二人してニューヨークを目指します。
ここでまたもやこの映画の面白いエピソードが出てきます。
ピーターが、ヒッチハイクをやるシーンです。
「親指ひとつで車をとめてみせる」と自信たっぷりで意気込むピーターですが、なかなかうまくいかない。
最終的には、エリーがある方法でヒッチハイクに成功しましたw
⬇⬇【『或る夜の出来事』ヒッチハイク・シーン】YouTubeさんから。
Lessons in Hitchhiking - It Happened One Night (7/8) Movie CLIP (1934) HD - YouTube
あまり書くと、本当にネタバレになってしまうので、この辺でやめときます😅
物語の結末は、映画をご覧いただきたいと思います。
そしてもうひとつ☝(右京、おひさ~😁 笑)、
この映画は今日のロマンチック・コメディのお手本となっていると同時に、後の作品にも多大な影響を与えている事をご存知ですか?
その代表的な例が『ローマの休日』(1953年/オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック主演、ウィリアム・ワイラー監督)と『卒業』(1967年/ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス主演、マイク・ニコルズ監督)の二作です。
どちらも、有名な作品ですので、映画好きのみならず誰もが知っていますよね✨
『ローマの休日』の場合は、『或る夜の出来事』の構図がそのまま反映されています。
『卒業』の場合は、ラストシーンの花嫁👰が結婚式場から逃亡するシーンにオマージュが込められています。
そういう意味でも、『或る夜の出来事』は映画の面白さすべてを兼ね揃えた名作といえるものですね。
⬇⬇【1934 It Happened One Night Trailer】YouTubeさんから。
1934 It happened one night - Trailer - YouTube
ハリウッドは、1930年代に入ると、それまでの無声映画からトーキー映画に移行し、初期の時点でこのような傑作を生み出し、映画産業の隆盛のスタートを切ったのですね。
最後になりましたが、ブログの最初の方で言いましたが、この作品が『古き良き時代』をあらわしていると僕が感じたのは、ただひとつのシーンでした。
それは、バスの中で(恐らく)旅回りの楽士が、まわりの観客と共に楽しく歌を唄い、同じ時間を共有しているシーンが中盤あたりで出てきます。
⬇⬇【It Happened One Night (1934),bus scene】YouTubeさんから。
It Happened One Night (1934), bus scene - YouTube
今では到底考えられない風景ですが、当時はこのように知らない者同士でも気兼ねなく、楽しい時間を過ごす事ができたのかなぁ と、ちょっぴりホロリときました😂
まさに古き良き時代✨✨ 『Good Old days』なアメリカの姿を垣間見れる貴重なシーンとも言えるでしょう。
世界大恐慌の嵐が吹き荒れ、出稼ぎ、放浪、暴動、ギャングの暗躍に禁酒法施行といった殺伐とした時代であったにも拘わらず、民衆のヒューマニティは楽観主義的な側面もあり、辛い現実でも一抹のアメリカン・ドリームを夢見て前向きに生きていこうとする姿勢、明日を生きるには今を楽しむといった合理的人間性があったのだと感じます。
この30年後には、ベトナム戦争、ヒッピームーヴメント、さらに湾岸戦争などでアメリカ社会は既成価値観を問われ、精神的に病んでしまうのです。
そういう悩めるアメリカに陥る前の古き良き時代が間違いなく存在したのだと。
僕が『或る夜の出来事』を好きになった理由は、強いて言えば、このバスのシーンに感動したからですね。(*^^*)
いかがでしたでしょうか?
今回は、はじめから終わりまで、政治・時事から離れた趣味だけのブログを書かせていただきました😆
まぁ~~たまにはいいかなぁ(笑)
次からは、また元に戻るかもしれませんが、何卒、お付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。🙏
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。感謝です❗
では、See you again!! (*´∀`)/
@2678/ 3/ 12/ 草稿